ポジティブ心理学がわかりやすく解説されている記事はこちらです。

→幸せを科学的に考える。ポジティブ心理学とはなにか?


ウェルビーイング心理教育ナビゲーターの 鈴木大輝さんがしたためてくれました。
本当によくまとまっています!(ブラボー♪)

多くのみなさんに是非読んでいただきたい!
(かなーーり読み応えあります^^)

いくつもの本からしっかりと引用されていて、ご自身がエピソードも含めてこれだけわかりやすくまとめるのはかなりの時間を費やされたことでしょう^^



ただこうやってまとめていただくと、なんだかポジティブ心理学が他の心理学よりも優れているように読めてしまうかもしれませんが、そういうことではありません。

彼も文中に「心理学はいずれも非常に有用なもので重要」と書いてはいますが、 読者は好きなように(自分の立場次第で)勝手に読み含んでしまうという危うさも持っています。



領域を分けた心理学の分野それぞれには、それぞれの信念というか大切にしてる姿勢のようなものがあり、また理論や手法などは独自の長所を持っているものです。

それは、どの立ち位置から眺めるか(学びを深めるか)によって、その都度、違った景色が見えてくるのだと思います。



重要なことは、心理学のどの分野も、人の心が良くなるために役立つ研究をしているということです。
(−3から0であっても0から+3であっても良くすることには変わりないし、誰も悪くするための研究をしているようなことはないのです)


あっちよりもこっちの方がいい とか、〇〇より■■の方が正しいなどと言って、優劣をつけたり二元論的に考えたりすると、どんどん幸せから遠ざかっていきます(笑)



ずっと以前のことです。
選択理論の学会で虐待問題に詳しいシニアインストラクターの トム・スミスという先生を日本に招いて講演をされたときのこと。

受講生として参加していた ある(著名な)先生が

「虐待の被害者には、もっと〇〇な△△の療法の方が効果があるのでは…?」
(詳しくは覚えてないのだけれど、△△療法はその先生のご専門でした)

と手を上げて(少々挑戦的とも受け取れる^^;)質問をされました。


当時、選択理論を土台にしたリアリティセラピーはメジャーではありませんでした。
それに、虐待問題についてもまだまだ社会問題として取り上げられる機会は少なかった時期。
日本では一部の先生たちが、それぞれ「第一人者」として研究されていた頃です。


なので、その発言によって関係者一同はちょっと体に力が入る感じで(笑)
ピリっと緊張感の漂う場面となりました。



でも、それに対して講演者のトムが答えた言葉は、ある意味衝撃でした。


「どんな療法であれ、クライエントの人生がより良くなるように手助けしたいという私たちの願いは一緒ですね…」


その発言された先生は、それ以上は何もおっしゃいませんでした。
(そして、会場は不思議なあたたかさに包まれたように記憶しています)


きっとここで講師がリアリティセラピーの素晴らしさを語り、質問者が△△療法の良さを披露して、お互いがそれぞれの信念で相手を分からせようと土俵に上がることになったとしたら、どちらのサイドも本来目指しているものから解離するような印象を与えてしまったことでしょう。



私たちはついつい何かと何かを比べてしまうという「社会的比較」の癖を持っています。

自分と他者を比べて落ち込むことはもちろん控えたいことですが(これについてはまた別の記事で)

何かの良し悪しや優劣について比較対象を公言的に評論するのも、俯瞰して捉えるとどこかに歪みをもたらすように感じます。



これについては、以前、早稲田大学の西條剛央先生(密かにファン/笑)が提唱された構造構成主義の中の【関心相関性】ということを知った時、「うわ〜!そうだ!その通りだ!!」と思いっきり膝を打った(笑)のを覚えています。

(前出のトムの講演の際のやりとりも、私が経験した諸々も(苦笑)、この関心相関性を理解することですっきり説明できました)


関心相関性とは「正しさは(その人の)関心や置かれている状況によって変わる」というものです。
対立しているように見える両者でも、実はそれぞれの関心の奥にあるものは一致していたりする…。

・・・と、これを説明するとさらに長くなるので、ご興味のある方はこちらをどうぞ^^;

→しなやかな生き方を可能にするものの見方〜構造構成主義とは何か
(こちらも読み応えありますよ♪)




ということで、どっちが良いかとか、もう〇〇は卒業したとか、これさえあればいいとかいう表現ではなくて、

いまの自分の関心事はこちらであり、いまはそれを好んでいるというだけに留めておく方がいいのかも…というのが(いまの)私の見解。

(身近な人間関係でも、SNSでの発信においても…ね)

小さなことかもしれないけれど、そうすることで、変な(無駄な?)対立を防げるし、水面下に潜む敵対心(笑)みたいなものを生まなくてすむのではないかな?・・・

(だって、私たちの思考も志向も嗜好も変化は絶えないものだし、この先もっと好みの何が出現するか誰も想定できない時代なんだもの…笑)





そういう意味でも、ウェルビーイング心理教育アカデミーでは、私たちが自分の幸せを自分で増やすために役立つ理論や研究データについては、1つのものに固執せず、学際的に扱うことを大切にしています。


久しぶりに私が担当するウェルビーイングベーシックの講座は、10月29日-30日の二日間、横浜での開催です。

→ウェルビーイングベーシック1&2(横浜開催)


このベーシックでは、幸せの要因を理解し、自ら幸せを創り出すメカニズムと実践方法について学びます。

幸せって、誰かが持ってきてくれたりしないし、状況が変わらないと手に入らないものでもないんですよ・・・^^

「これさえあれば!」という魔法はお伝えできませんが(笑)、多くの幸せな人たち、特に幸せが継続している人たちがどんなことを意識して、どんな習慣を持っているのか、というデータはいーーっぱい提供することができます。

そしてその中から、いまの自分にはこれが合う!これなら出来そう!というものをぜひ日常に取り入れてみてください。

ご興味のある方、ぜひご一緒に濃いぃ時間を過ごしましょう♪


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来月は青森も京都も行きますよー♪
(京都は今晩からあの人のブログで申込み開始です!)

渡辺奈都子が担当する講座&セミナーの情報はこちらをご覧ください
 → セミナー&講演会情報 

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