カウンセラーという仕事
個別相談の宣伝もほとんどしていないし、
カウンセラーとしての活動についてあまり書かないし、
クライエントさんのことはもちろんブログには載せていないから・・・
・・・なのか、度々
「奈都子さん、カウンセリングの仕事も(まだ)してるんですか?」と聞かれます^^;
はい、しております。
というか、それ、本業ですから…一応 ^^;
(ま、確かに今はどれを本業を言うのか分からないような仕事の内容になってきてますけど…)
夫と共にいまのカウンセリングセンターを開業したのは1996年のこと。
そのまえに「カウンセリングルーム」として約1年ほど活動していたので
かれこれ、私のカウンセラー人生も20年になります…(遠い目)
当たり前のことなのですが、
カウンセリングには「幸せで幸せで仕方ない!」なんていう人はいらっしゃらず、
心のヒダの中に何かしら辛さを溜めてドアをノックされます。
抱えて来られるものは人それぞれ。
悲しみ。
憤り。
不安。
後悔。
罪悪感。
嫉妬心。
絶望感。
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問題解決の緊急度は様々あれど、
いろいろなクライエントさんのお話しを聞くにつけ
悩みの種類に重いも軽いもないのだと、いつも学ばされます。
幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、
不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある
というのは、たしか中学生の頃に読んだ
トルストイの「アンナ・カレーニナ」の一節だったかな…。
混乱している心の中にはさまざまな思いが詰まっていて、
紐解くことに時間がかかることもあります。
きっとカウンセリングのお申込みをいただくまでも
あれこれといろいろなことが頭を巡って、迷って、行きつ戻りつして…
ようやくご予約のご連絡をいただいている方もあるのだと思います。
(県外からもご来室いただいている方もあります。ありがとうございます)
やっとの思いでカウンセリングに訪れても、
うまい言葉がみつからなくて心にあるものをなかなか表現出来ない方、
気持ちがこみ上げてしまって言葉に詰まる方、
自分の内面を吐露することに臆病になっている方・・・いろいろです。
それでも、「カウンセリングに行こう!」とご自身が決められて
実際にご相談に足を運ばれるクライエントさんは、
これまでの自分の生き方や考え方や関わり方を、
何かしら、見直したい!変えたい!整理したい!と思われている。
勇気を出してカウンセリングにいらした時点で
変化のためのスタートは切られている
のだと思っています。
だって、辛くてもムカついても、
文句や愚痴をこぼしながらこれまで通りに生き続ける選択だってできたのですから…
変えられないと分かっていても(考えてもどうにもならないと知っていても)
そのことが大切であればあるほど、手放せないでいるものですが、
そうした変えられないことだらけのように見えることのなかに
「自分にも出来ること(変えられること)がある!」と気付いたときには、
クライエントさんたちの瞳がキラッと輝きます。
私はカウンセラーという仕事は、
混沌とした状況の中から、その人自身に変えられる(コントロールできる)ことを
一緒に見つける役割ではないかと思っています。
小さな変化かもしれないけれど、それによって心が成長出来る・・・
そんなお手伝いができることは
カウンセラーとしての喜びです。
でも・・・
まだまだ「カウンセリングを受ける」ということは一般的だとは言えない状況。
自分の悩み事を他人に話す(しかも有料で…)ことには、
抵抗もや戸惑いを感じていらっしゃる方は少なくないのだと思います。
カウンセラーとして心の健康を保つために、
もっと何が出来るのかを考えていかなくてはなりません・・・。
そんな思いもありまして・・・
この度、私の二冊目の著書を書かせていただきました。
まだ表紙デザインも上がってないので小さくお知らせしておきますが^^;
予約も始まったようです^^
『しなやかに生きる心の片づけ』
↑Amazonのページが開きます。
今回の本のテーマは、タイトル通り「心の片づけ」
カウンセラーとして多くのクライエントさんから学ばせていただいた心の葛藤と
ライフオーガナイズから得た整理術を合わせて
「 空間を片づけるように 自分の心を片づける」
ことについて書かせていただきました。
私がライフオーガナイズを学び、ライフオーガナイザーの仕事に触れ、
一般の人たちがメンタルヘルスを保つには、これが必要だ!と思い
「カウンセリングを受けるほどではないけれど、自分の心の中の整理は必要かも…」
と感じている人たちを思って書きました。
片づけの得意な方も苦手な方も、ぜひお手にとっていただけたら嬉しいです。
(この本に関する諸々は、別記事で少しずつアップしていきます。取り急ぎご案内まで^^;)
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