ご夫婦のカウンセリングをしていると「意志って大事だな・・・」と感じます。
仕事柄、さまざまなご夫婦の関係についてお聞きすることがとても多いわけですが、つくづく思うのは・・・
【「我慢」と「諦め」の二択の振り幅が狭すぎる】ということ。
その両者の間には、本来「調整」とか「交渉」とか「リクエスト」とか、まだまだもっと出来ることが並んでるんです。
でも、そんなのすっとばして(っていうか1,2度試して上手くいかなかっただけで)
「もう無理なんです(;-_-) =3 フゥ」とおっしゃる方が異様に多いなぁ…と。
たしかに、異なる環境で育ってきた他人が一緒に生きていくって、簡単なことじゃない。
しかも、それぞれがいい大人で、人生何十年もやってきたら、自分の好みとは違う価値観を持っているわけで。
それを擦り合せて調整したり、腹を割って(笑)交渉のテーブルにつくのって、難しい・・・というか、やっぱり「手間がかかる」んです。
だからこそ、手間がかかってもこの人とやっていくっていう「意志」というか「覚悟」や「決意」のようなものが土台にあるかどうかが、一番の肝になるように感じます。
だってさ・・・。
自分たちが蒔いた種じゃなくても(蒔いたのもあるだろうけど^^;)いろんなトラブルやアクシデントというものは、あっちからやってくるでしょう。
(子ども問題とか、介護問題とか、職場問題とか、ご近所問題とか、不動産問題とかさ…笑)
そんなとき、パートナーに対する「この人とやっていこう」という意志がブレブレだと、「(協力した方がいいのは)わかっちゃいるけど、気持ちがね…」などとエモーショナルな言い訳が積み上がっちゃうんです。
多分、なんとなくは分かってるんです。
日頃から気遣いとか思いやりとかをまぶしながら過ごしてたらなんか違うんだろうな…と。
でも「そうは言ってもね〜…」となる。
ま、簡単にいうと「メンドクサイ」んです(苦笑)
それで結局、重要なことを先送りしてしまいがちになって、小さな問題の芽がどんどん大きくなって、なんだか手に負えないような感じに成長して、、、
「もう、全部が嫌なんです〜( ̄ヘ ̄;)」とかなる、、、トホホ。
押し寄せる問題に立ち向かう(知恵を出し合える)ために、夫婦がタッグを組めるか否かはすごく大事なことです。
きっとそれ次第で、問題解決に向かうモチベーションが大きく変わるはずだもの。
で、タッグを組むって、詰まるところ、パートナーを「同志」と思えるかどうか だと思います。
同志っていうのは、同じ志をもっているということ。
何を志すかっていったら、「この夫婦関係(家族や家庭)をどんなものにしていきたいか?」という最大公約数とも言える 北極星で、この北極星ももちろんパパッと発見できるわけではなくて・・・
やっぱり「手間がかかる」んです、関係を紡いでいくってこと は。
(北極星についての記事はこちら→「目標ってあった方がいいですか?」)
離婚することは悪ではないけれど、「配偶者は唯一自分で選んだ家族」ですから、そこには少なからず責任があると思うのです。
その自分の選択が良かった(と感じられるものにする)かどうかは、運や気分に任せるのではなく、自らの意志の力をどう使うかにかかってると言っても過言ではない…。
つながりは、とても幸せな人ととても不幸な人を分ける最大の要素です。
そして、夫婦関係は私たちの健康寿命にも関係しているというデータがあります。
過日、AWEで「Flourishing relationship ~健やかな対人関係の構築~」という講座を担当させていただいて、つながりの重要性に関するデータをご紹介するとともに、主にパートナーとの関わり方の「立ち位置」と様々な「スキル」についてお話ししました。
お伝えしながら、夫婦関係こそ「知識は力になる」ということを強く強く思いました。
もう一度言います!!
我慢と諦めの間には出来ることがまだまだ一杯あるのです!
大切な関係に関心を向けることを放棄してしまう前に、知っておいたら良いこともたくさんあります!
実は今年は縁あって、パートナーシップに関する連続講座を担当することになりました!
(しかも、夫婦で^^;)
☆慶應義塾大学SDM研究科の前野隆司先生とマドカさんご夫妻と一緒に、4月ー9月までの月1連続講座を担当します。これについては次回に詳細を…。
願ってもみない素晴らしい機会。
「もっとも近くて大切な他人」であるパートナーとの関係を、我慢せず、でもあきらめて放棄しなくてすむように、実践できるあれやこれやをしっかり伝える準備をしたいと思います。
【お知らせ】
過日お知らせした私たち夫婦の共著「こころを整える しあわせレシピ」がAmazonでようやく通常配送になりました!
また、こちらに著書のFacebookページも作りました。→☆
(いろんな方の感想がリンクされています)
どうぞよろしくお願いいたします!
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