昨年の12月に仙台で行われた日本ライフオーガナイザー協会のカンファレンスで、クロージングワークショップを担当しました。
「Defining Your Goals〜本当の成果につながる目標設定と行動のオーガナイズ」
もう遥か彼方昔のような気分で、逆に新鮮なくらいだけど・・・(笑)
年度末ということで、心新たにこの4月から自分の目標を整えようとしている方もあるかもしれないなーと思ってアップしておきます。
や〜っと書きますよ!北極星の話(笑)
・・・ということで、あのとき話した内容の補足も含めて、知識の整理です。
目標を持つとどんな良いことがあるの?
「目標についてこれだけコンサルして、研修や講座でもさんざん話していますが、私自身、実は目標設定とか苦手なんです…」
と、ワークショップの冒頭でもお伝えしてしまいました ^^;
最前列にいたこの方は、一瞬「おいおい…--;」という顔をしていました(苦笑)
でも、私のこの一声に大きく頷き共感されていた方も多かったことは印象的でした。
苦手なのにもかかわらず、なぜ目標について多くを語り、その価値を説いているかというと・・・
幸せについて科学的に研究したポジティブ心理学のデータによれば、幸せな人と不幸せな人の行動の違いの1つとして
幸せな人は「人生に計画や目標を持ち、全力を尽くしている」
という特徴を持っていることが分かっているから。
あのときも繰り返したと思うのですが、気をつけなくてはならないのは、これは、
X 目標を持たないと →幸せになれない のではなくて、
○ 幸せに生きている人には →目標を持って全力を注いでいる人が多い
ということです。
とても幸せに生きている人ととても不幸せな人を比べて、その行動や思考の習慣にはどんな違いがあるのか…ということを科学的に調べてみると、幾つもの特徴が分かってきました。
※それらについて広く深く学ぶにはこちらの講座をどうぞ^^
→ウェルビーイング心理教育アカデミー「ウェルビーイング ベーシック」
(えへへ♪ちょっと広告^^ 直近の私が担当する講座は 4/6-7です)
目標を持ち、自分の人生の時間や労力を注げているということが、幸せな人の特徴としてあげられるということについては、実際、納得される方も多いでしょう?
だって、何か目指すものや企て(笑)があると人生に面白みが加わるし、毎日の暮らしが退屈でなく、無関心でなく、無価値だと感じないようになるわけですから…^^
目標を立てる前に北極星を探す
今回、このカンファレンスで発表されたみなさんのプレゼンコンサルティングを一手に引き受けました。
8名の皆さんと個別にやりとりしたのですが、皆さんに私が何度も何度も何度も(笑)問いかけてきたのは、
「あなたの北極星は何ですか?」
よく、人生は山登りに例えられます。
でも、山はいろんなところにあるので、どの山を登るのかを選ばなくてはなりません。
人から勧められた山。
とりあえず登りやすそうな山。
みんなが登ってるように見える山。
オイシイお宝がかくれていそうな山・・・笑
どこを登ろうが自由なのです。
でも、人生という時間は限られています。
なんでもかんでも手当たり次第に登っていれば、エネルギーも浪費する。
本当に登りたかった山の頂上にはたどり着けない可能性もあるわけです。
なので、自分が目指す(ずっと動かずに照らしてくれる)北極星が必要になります!
北極星は、いつどこにいても「北」という一定の方向を示してくれます。
だからそれを見つけられていたら、どんなに山道が入りくんでいたとしても、迷子にならずに済むのです。
ね、大事でしょ?北極星(笑)
だけど、北極星って意識して過ごしている人は多くないし、そーーーんな簡単にあっさり見つかるものじゃない。
なので、コンサルティングの中でも、繰り返し繰り返し、質問を変え、表現を変え、尋ねました。
→ウェルビーイング心理教育アカデミー「セルフナビゲーションの科学」
※次回は7月10日&31日のスケジュールで代表の松村亜里さんが担当します。後日申込サイトがアップされます。
(またまた広告です…^^;)
目標の立て方には2つのモードがある
さて、今回ワークショップでフォーカスしたのは、この北極星に照らされた山の登り方について。
私のレクチャーに先立って、戸井由貴子さんと中村佳子さんに登壇をお願いして、ご自身の目標設定とその成果について2017年を振り返った発表をしていただきました。
このお二人、いずれもストレングスファインダーでいうところの「達成欲」を上位に持っているので、なかなかパワフル。
だから、目標についてもよく似た代表的なことを解説することになるかなーと思いつつコンサルティングをしていたのですが、蓋を開けてみたら結構違いがあって面白かった!
そしてこの二人にインスパイアされ「目標設定の方法には2つの方法(モード)があるのか・・・♪」と気づき、
戸井バージョン:【 戦略的落し込みモード 】
中村バージョン:【 偶発的めぐり合いモード 】
と呼ぶことにしました。
(カンファレンスでは両者を「〜型」と紹介しましたが、これは「人によって」固定されているのではなく、同じ人でも目的とする「テーマによって」使い分けていることが多いので、あえて「モード」と言い換えてあります)
【戦略的落し込みモード】とは、
いわゆる登りたい山(目的)を決めて、その山に立てるフラッグ(目標)を設定して、進捗状況を確かめながら歩みを進めるという取り組みです。
北極星に照らされた山脈について、戸井ちゃんはここ数年、毎年アタックする山を決めて、途中で通過すべきフラッグも立てて、それに近づけているかどうかを自分会議をして毎月確かめる・・・といった具合。
「人生に、目標を持ち全力を尽くす。」
それをどんなタイミングでどんな風にやっているのかをお話いただいた内容は、多くのライフオーガナイザーにとって良い刺激になったのではないかと思います^^
一方、【偶発的めぐり合いモード】とは、
どこか特定の山を登ってるつもりはなかったんだけど、いま自分が持っている装備を生かして全力で進んでいるうちにフラッグが(勝手に)見えてきて、「あ、あそこ超えたい!」と思って頑張ってると、「あれ?こんなとこまで登ってきちゃった!」「あ、次のフラッグも見えてきた!」みたいな感じです(笑)
(スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が考案したキャリア理論「プランド・ハップンスタンス(計画された偶発性)」はこっちですよね…)
中村よっちゃんは、あらかじめ自分の目標をしっかり決めて戦略を立てて動き出すタイプなのかと思いきや(笑)、山を登るのに妥協しないで頑張るけど、うっかりすると「いまどこの山登ってるんやったっけ?」ってなる可能性も大。
でも今回、うすぼんやりしていたご自身の北極星がクリアになったことで、どっちの方向の山脈をターゲットにしてるのかが分かったことと思います。
よっちゃん→「カンファレンスを経てー私がライフオーガナイザーを続ける理由ー」」
どこか特定の山を登ってるつもりはなかったんだけど、いま自分が持っている装備を生かして全力で進んでいるうちにフラッグが(勝手に)見えてきて、「あ、あそこ超えたい!」と思って頑張ってると、「あれ?こんなとこまで登ってきちゃった!」「あ、次のフラッグも見えてきた!」みたいな感じです(笑)
(スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が考案したキャリア理論「プランド・ハップンスタンス(計画された偶発性)」はこっちですよね…)
中村よっちゃんは、あらかじめ自分の目標をしっかり決めて戦略を立てて動き出すタイプなのかと思いきや(笑)、山を登るのに妥協しないで頑張るけど、うっかりすると「いまどこの山登ってるんやったっけ?」ってなる可能性も大。
でも今回、うすぼんやりしていたご自身の北極星がクリアになったことで、どっちの方向の山脈をターゲットにしてるのかが分かったことと思います。
お二人とも、すでに詳しく書きすぎてるくらい書いてくれていて(苦笑)私のフォロー記事は不要かと思うほどです…^^;;
(ワークショップでは、ではその目標をどう達成するのか?という習慣の作り方にも触れたのですが、それもここでは割愛(笑) 上記に紹介した「セルフナビゲーションの科学」では、ワークショップで触れたことも触れられなかったこともじっくり扱います^^ ・・って再三の広告☆)
幸せを生み出す目標の特徴
テーマと人の組み合わせによって、目標との付き合い方は異なるものでしょう。
それよりも、幸せを生み出す目標に不可欠なことは「自分で選んだ目標である」ということのようです。
そこに至った理由はどうであれ「自分がその山に登ることに同意している」ということが大切。
他者から強制された状態や、周りに流された状況での山登りは、苦痛極まりないでしょう^^;;
人生の目的や目標に関して、しなやかに、自分らしく、取り組むことが、幸せを増やすのではないかと思います。
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