2019年2月21日

どうして足りないことばかり数えてしまうのか…



「ネガティビティバイアス」って聞いたことありますか?

バイアスっていうのは、「かたより」とか「かさ上げ」という意味ですから、
文字通り、ネガティブなことをかさ上げして認知が偏ってしまう、ということです。



そもそも、私たちの脳っていうのは、すべてのものを見たり聞いたりしていません。

見ているようで見ていない。
聞いているようで聞いていない。

( ̄∇ ̄)でしょ?



これは、全部のことを知覚して認知して・・・ってやってると、どうも脳が疲れすぎちゃうので、人の脳が省エネをしようとするためです。

それを【選択的注意】といいます。


何を選択しやすいかというと、

・自分にとって(興味関心があって)必要だと感じるもの や
・それに関係する知識のカケラを持っている(分かりやすい)もの

です。


だから、聞いたことのないカタカナ用語が続く会話とか、初めて聞く専門用語で溢れる講座とかって、すぐ意識が遠くなってしまうわけです。

(講師としては気をつけないとね…^^;;)



・・・で、最初の「ネガティビティバイアス」に戻ると、

私たちは、全部を知覚することはできない
(脳の省エネ/選択的注意)

 ↓

全部が無理なら、自分にとって大事なことを優先する

 ↓

「大事なこと」って、ポジティブなこと?ネガティブなこと?

 ↓

ポジティブな情報よりも、ネガティブな情報が大事でしょ?
(え、マジ?)

 ↓

だって、ポジティブを見落としても死なないけど、
危険や不安材料を教えてくれるネガティブなことを無視して
死んじゃったら困るもん!


おぉぉ☆ そうかーーー


・・・ってことが、ネガティビティバイアスなんですわ。




太古より、私たちが生きていく(動物として生き長らえていく)ためには、

× ポジ
「今日はこーんな大きな獲物が獲れたぞー!」
「わーい♪今日はご馳走だー」イェーイ

○ネガ
「なんかあっちの草むらでガサガサって音がしたよ」
「念のためちょっと見てくる。皆んな静かにして」・・・

っていうのが必要だったわけです。

(「えー、そんなの気のせいだよー。宴会続けようよ〜」という人たちばっかりが集まってると、その部族は生き長らえなかったはず…^^;;)



なので、私たちは、


出来てることより、出来てないことに目がいくし
(子どものテスト、良い点数より悪かった点数をどうにかしないと…ってなるでしょ?)


うまくいってることより、失敗しちゃったことが気になるし、
(あの失言さえ撤回できたらいいのに…ってぐるぐるしたり?)


よかったことよりも、苦痛を感じたことから伝えようとしたり、
(「ちょっと聞いてよー」って不平不満で会話を始める人、多くない?^^;)


ってことをしやすいのです。



その度合いは人によって異なるとは思いますが、
この「ネガティブをかさ上げしやすい」という特徴は

【生まれながらにしてもっている】ものです。



だからこそ!

あえて!


意識的にポジティブなものに目を向けて、それを生かしたり、伸ばしたり、分かち合ったりするスキルを磨きましょう!

というのが、ウェルビーイング的生き方の潮流なのです。



ポジティブ心理学の研究では、

・ポジティブ感情の多いこと

・楽観性の高いこと

・弱みより強みに注目すること

などが「幸せな生き方」と関連していることがわかっています。



そう。


「生き長らえること」と「幸せに生きること」はイコールじゃなかったのです。




ウェルビーイングな生き方って、

ネガティブには注目しないで(ネガティブはいらないから)
ポジティブになりましょう(ポジティブだけでいいんですよ)

というものではありません。



ネガティビティバイアスがあるからこそ、私たちが守られていることがたくさんあります。


でも、放っておくと、勝手に、どんどん、ネガティブな要素ばかりを拾いやすいということなので、その逆サイドを増やしていくことにも取り組んでみませんか?

という提案です。


ポジティブ感情も楽観性も強みを生かすことも、いつからでも、誰でも、出来ますから^^



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