これは母が亡くなった翌日の茅ヶ崎の海岸。
江ノ島も烏帽子岩もくっきり見えた。
昔から見慣れた海。
まだ十分暑いけど、私が母の側で過ごしている間に、賑わっていた海水浴場も納められて、景色が秋に変わろうとしていた。
母の臨終から1週間。
諸々の事情で、今日、ようやく葬儀が終わった。
通常、亡くなった後、葬儀の準備や連絡や手続きが忙しくて、バタバタしているうちに数日が過ぎると聞く。
葬儀まで日数があると、それまで詰めていた身体を回復するには楽だけど、心理的にはちょっと宙ぶらりんな感じで、まだ漂ってる心持ちだった。
なんだ・・・だったらネイルも美容院もこのタイミングでいけば良かったのかと思ったり、保冷庫に入れられた母に「もう、こんなの寒いわよ!」って文句言われてる感じがしたり・・とか(苦笑)
三日前・・・というのは母が息を引き取って三日後、ひそかに綴っていたこれまでの記事を、Facebookの友人たちに公開した。
正直迷ったのだけれど、近しい友人たちに端折って話すのも嫌だったし、でも一人一人に詳細に話せることはないだろうし、もしかしたら読んでもらうことで私も慰められるかなと思ったので、思い切ってタイムラインにお知らせした。
御愁傷様コメントは不要、できるなら母を褒めてくださいとお願いしたためか、本当にたくさんの方が母のあっぱれな最後に賛辞をくださった。
ご自身がお身内の方を見送られたときのことに思いを馳せたり、私に伴走して一緒に母はを見送った気持ちになってくれたり、私の気持ちに寄り添って泣いたり、涙ながらに笑ったりしてくれたというコメントや個別のメッセージをいっぱいもらった。
また、まだ一緒に過ごせる家族とのつながりをあらためて意識されたという方々も多かった。
そうですよ。
いざという時のセットリスト、大事です・・・^^
仕事柄、試練や苦難に遭遇したときのソーシャルサポートの効果について、日頃お伝えしているけれど、今回身を持ってその威力を感じた。
共に涙したり、気持ちに寄り添ってくれる人たちがあることに、とっても慰められた。
何も言わず涙ぐんで私の話を聞いてくれる人の存在は、私の心を軽くしてくれた。
そして、今日の葬儀では、家族葬ながらも母の友人の方々も数名参列くださって、家族以上に母を偲び、たくさん泣いてくれた。
「私たちももうすぐそっちにいくからね。そしたらまた一緒に遊ぼうね」
80代、昔からの同級生ならではの見送りの言葉に、グッときた。
ちなみに、私は母からの言いつけを守り、母があつらえてくれた着物(喪服)を着た。
祭壇の花には、母のリクエストで、好きだった深紅の薔薇をあしらってもらった。
きっと「上出来ね・・」って褒めてくれている、はず(笑)
秋の風に変わりつつある青い空の下、笑顔で母を送ることができてホッとしている。
多方面、いろいろな方に励ましや支えをいただいています。
心から感謝いたします。
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